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2023年12月25日 「医教連携フォーラム2023」を開催しました。

2024年01月10日

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12月25日(月)、「医教連携フォーラム2023」を愛知教育大学・藤田医科大学が共同で開催しました。このフォーラムは「医教連携によって開発した食物アレルギー等緊急時対応プログラムの実践 ―そなえる&ふせぐ 安心な学校づくり―」をテーマに実施するもので、今年度で8回目の開催となります。今年度はウインクあいちでの開催となり、愛知県内外から養護教諭らの現職教員を中心に49人の参加がありました。

岡本陽准教授岡本陽准教授

フォーラム前半では、本学地域連携センター委員の岡本陽准教授(養護教育講座)より「学校におけるアレルギー対応体制構築」をテーマに研究発表がありました。岡本准教授は学校においてアナフィラキシーが起こるタイミングや、食物アレルギー事故防止のための平常時や緊急時の学校の対応を解説し、シミュレーションを含めた定期的な現職教員の教育研修の重要性と開発してきた研修プログラムについて説明しました。

石原慎教授石原慎教授

続いて藤田医科大学地域連携教育推進センターの石原慎教授による「食物アレルギーの基礎とアナフィラキシーの症状」と題したワークショップを行いました。石原教授は食物アレルギーに関する基礎的な知識についてデータなどを用いて解説した後、食物アレルギーが起こった際の患者の様子を実際の浮腫や皮膚症状の写真、咳や呼吸の音声を使って説明しました。

フォーラム後半では「実技トレーニングデモンストレーション」として、本物と同様に針が出る注射器と小学生の筋肉の弾力を持つマネキン人形によるシミュレータを用いて、アナフィラキシーが起こった場合にエピペンを注射する実技トレーニングを実施しました。石原教授から「失敗しても成功する打ち方(注:失敗しても挽回できる打ち方)」の解説を受けた参加者は全員がシミュレータによる注射を体験しました。また、今年度は初の試みとして、実技の待ち時間にアナフィラキシーへの不適切な対応事例の動画を視聴し改善点を考えるミニ講義を行いました。

実技体験の様子実技体験の様子

ミニ講義の様子ミニ講義の様子

アンケートでは「有事の際の対応の具体がイメージできた」「実際に打つ様子をみてアドバイスをもらえたので自信がついた」「校内研修の方法を再考したいと思った」などの感想が寄せらせ、有意義なフォーラムとなりました。

(地域連携課 課長 古田 紀子)

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