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2024年2月18日 高等学校の「総合的な探究の時間」についてのシンポジウム「どうする!?総探」を開催

2024年02月25日

2月18日(日)、愛知教育大学6年一貫教員養成コース・教科横断探究コース、未来共創プラン戦略7教科横断探究プロジェクトの共催で、教科横断探究と親和性の高い高等学校の「総合的な探究の時間」について、現状と課題を整理し、課題解決について現場の実践者や学識者、教科調査官、学生等、さまざまな立場で教育現場にかかわる方々で議論し合う、シンポジウム「どうする!?総探」を開催しました。学内外問わず、現職教員、高校生、大学生、大学院生、大学教員、大学職員ら多様な属性の参加者50人が参加しました。

はじめに野田敦敬学長から開会のあいさつが述べられた後、愛知淑徳大学准教授・文部科学省教科調査官の加藤智氏から「高等学校における総合的な探究の時間の課題と展望」についてご講演をいただきました。

あいさつをする野田敦敬学長あいさつをする野田敦敬学長

加藤智氏による講演加藤智氏による講演

次に、広島県立三原高等学校教諭の清水智貴氏から、「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題を自ら発見し、解決していく実践事例」についてご講演をいただきました。続いて、早稲田大学教育・総合科学学術院教授の藤井千春氏から「探究の定義と価値、探究活動の評価方法」についてご講演いただき、各講演後には活発な質疑応答が行われました。

清水智貴氏による講演清水智貴氏による講演

藤井千春氏による講演藤井千春氏による講演

その後、参加者は9つのグループに分かれ、「自己の在り方・生き方」「今探究をするとしたら、どのような課題を設定するか」などについてディスカッションを行いました。各グループからの発表では「子ども一人ひとりのテーマ設定、モチベーションをどう保つかが課題である」「レッツトライという意識を持って学校教育でさまざまな人と会って話す経験をつくることができれば良い」といった意見が出されました。

グループディスカッションの様子グループディスカッションの様子

ディスカッションした内容を発表ディスカッションした内容を発表

最後に、シンポジストから総括の後、未来共創プラン戦略7教科横断探究プロジェクトのプロジェクトリーダーである上原三十三教授からの閉会のあいさつで本シンポジウムを締めくくりました。

フォーラム後のアンケートでは「理論と実践、両方の視点から探究の時間について考えることができた」「実際に生徒に深い学びや総合的な探究を指導するには、自分自身が在り方、生き方を考えていかなければならないと感じた」などの意見が寄せられ、それぞれの立場で総合的な探究について思索を深める時間になったことが伺えました。

今後も教科等横断し、協働的に学び合う次世代型プログラムの開発に努めるとともに、学生の資質向上や大学の授業改善につなげることを目指してまいります。

(教務企画課 教育課程係 係長 後藤成美)

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