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愛知教育大学附属幼稚園の実践が「ICT夢コンテスト」で優良賞を受賞

2024年03月21日

一般社団法人 日本教育情報化振興会主催の「ICT夢コンテスト」において、愛知教育大学附属幼稚園における実物投影機等の活用実践が優良賞を受賞しました。このコンテストは学校におけるICT活用の優良事例を収集し広く公開することにより、全国的にICTを活用した教育活動が実践されることを目的としており、小中高等学校における実践が多い中、全国の幼稚園の中で唯一の受賞となりました。

その実践内容は、「幼稚園生活発表会の演技に組み入れた画期的な実物投影機等の活用」で、子どもたちが演じる海中の追いかけっこの様子を工夫したものです。透明のセロハンシートに子どもたちが描いた海の背景や生き物が、特注の操作台の上でシートを巻き取ることによって背景が動き、まるで海の中を魚が泳いでいるかのように見えます。そこへ、子どもたちが割り箸の先に付けた自作の魚で追いかけっこをする場面を演じます。さらに、その映像を白いシーツの端を縫い合わせて作られた大きなスクリーンの後ろ側からプロジェクターで照らすことによって、海中の様子や追いかけっこをする魚がきれいなカラーで映し出され、子どもたちの台詞も加わって臨場感のある場面を披露できるという演出です。

3月16日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟で開催された受賞校による「実践事例発表会」では、西垣祥子研究主任が多くの教育関係者の前でプレゼンを行いました。事例の少ない幼稚園におけるICT活用の実践は、来場者の興味を引きたくさんの質問が飛び交い、西垣研究主任は笑顔で受け答えをしました。附属幼稚園の先生方はそのほかにもアイデアを出し合い、プラネタリウムやマジックシアター、ヒーローショーごっこなど子どもたちの願いを実現するためのICT活用に日々チャレンジしています。

なお、愛知教育大学附属幼稚園におけるこのようなICT活用の実践は、『実物投影機活用事例集(幼稚園・保育園・認定こども園版)』(テクノホライゾン株式会社発行)として全国の幼児教育関係機関宛てに発送される予定です。

【附属幼稚園 奥地美喜園長のコメント】

幼児教育においては、子どもが五感を通して学ぶことが重要であり、最初はICT機器の必要性をあまり感じていませんでした。しかし、本園の職員と子どもたちが実物投影機を活用しながら一緒に遊びをつくっていく実践を見て、「ICT機器は、決して子どもの遊びを妨げるものではなく、表現や想像の助けになる」とあらためて実感しました。

【附属幼稚園 西垣祥子研究主任のコメント】

本来なら実現することが難しい子どもたちの願いも、ICT機器を活用することで実現できる面白さや達成感を味わうことができました。子どもたちにとって、手元で行うことが大きなスクリーンや壁に映し出されることで、大人数での遊びの楽しさを共有できることもICT活用の魅力の一つだと感じています。今後は、より気軽に楽しめるような活用の仕方を考えていきたいと思っています。

【新津勝二総務・財務担当理事のコメント】

幼児教育におけるICT活用は、登降園管理システムやデジタル連絡帳以外にはあまり使われていないようなので、今回、企業と附属幼稚園による共同研究という形で先生方に実物投影機等の活用実践をしていただきました。中には機器を開発した企業の担当者も想定していなかった活用もあったようで、幼稚園の先生方のアイデアは本当にすごいと驚かされました。幼児教育におけるICTの活用実践が全国に広がっていくことを願っています。

プレゼンする西垣祥子研究主任プレゼンする西垣祥子研究主任

(総務・財務担当理事 新津勝二)

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