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2018年12月4日 第15回アカデミックカフェを開催しました。

2019年01月09日

早瀬和利特別教授 早瀬和利特別教授

12月4日(火)17時15分から教育未来館多目的ホールにおいて,第15回アカデミックカフェを,家政教育講座 早瀬和利特別教授を講師として開催しました。今回は「タンパク質栄養学の基礎と脳機能における役割 -栄養素や食品成分により脳機能は変わる。脳にとって最適な食事内容とは何だろう?-」をテーマに講演が行われました。

学長のあいさつの後,講演が2部構成で実施されました。第1部では「食餌タンパク質の質的影響による尿素生合成の調節」について,先生がタンパク質栄養学の基礎研究である尿素生合成を研究課題として取り組むことにした経緯も含め,生物学や栄養学で一般的な尿素サイクルに着目し,食餌タンパク質の質的影響による尿素生合成の変動のメカニズムついて説明がありました。

講演の様子 講演の様子

また,休憩をはさんだ第2部では,「脳タンパク質合成を中心にした栄養と脳機能」について,世界で最初に栄養と脳でのタンパク質合成に着目して研究に取り組まれたことや,「栄養素や食品成分により脳機能は変わる」ことについて,周囲が驚くような実験結果が得られた内容について,一般の人にも分かりやすく資料を示しながら,詳しく説明がありました。

特に,参加者が興味のあった「脳にとって最適な食事内容とは何だろう?」というテーマについては,脳機能,学習機能の活性化に影響を与える食餌タンパク質,女性ホルモン,イソフラボン,オルニチン,GABAなどの栄養素や食品成分について,幼年期・若い時期はもちろん,老年期になっても,脳にはバランスの良い栄養素が必要であり,それもサプリメントでなく,卵・肉・大豆などの栄養価の高い食品を食事により摂取することが大事であると説明されました。

飲み物を手に談笑する参加者 飲み物を手に談笑する参加者

参加者からは,先生の研究に対する真摯(しんし)な取り組みや,他の人に先駆けた課題に着目して研究を進める姿勢が講演を通して感じられたという感想や脳タンパク合成の活性化が実際の学習・行動でも表れているのかなどの質問があり,約2時間の講演を終了しました。

当日の講演内容の概要については,本学ホームページの「特色ある研究,研究集会,受託研究の紹介」で公開しています。

(広報・地域連携課長 加藤 昌)

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