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2020年12月12日 高校生・保護者と教職の魅力について考える「第2回地域フォーラム―教職の魅力,その向上への課題―」を開催しました。

2021年01月14日

12月12日(土),本学の次世代教育イノベーション棟で「大学出版会を活用した地域参画型の『教職の魅力』発信プラットフォームの構築」プロジェクトの「第2回地域フォーラム―教職の魅力,その向上への課題―」を開催しました。

このプロジェクトは今年度,文部科学省「教員の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」に採択されたもので,多様な立場においてどのように教職が理解されているかを探り,教職の魅力向上に向けた課題を明らかにすることで,社会と大学が一体となって教職の魅力を問い直し,発信することを目的としています。

第2回目の地域フォーラムとなる今回は,本学附属高校,そして教育コースがある愛知県立半田東高校,愛知県立豊橋南高校からそれぞれ2人ずつの生徒とその保護者,計6組13人に参加していただきました。参加した高校生は,教職を志望している生徒と他の職業を志望している生徒,それぞれ3人ずつとなっています。

あいさつをする野田敦敬学長 あいさつをする野田敦敬学長

フォーラムでは,野田敦敬学長のあいさつの後,真島聖子学長補佐より「本プロジェクトでは教職に限らず,さまざま職業の『魅力』を多面的で時代とともに変化するものと考えています。『魅力』を一方的に伝えるのではなく,教職を志望する方と,他の職業に魅力を感じ志望する方とともに,魅力とはどのようなところから生まれてくるのか,これからどのようなことが魅力となってくるのかを一緒に話していきたいと思います」とフォーラムの趣旨説明がありました。その後,2つのグループセッションが行われました。

前半のグループセッションは,教職を志望する高校生とその保護者のグループと他の職業を志望する高校生とその保護者のグループの2つに分かれて行いました。それぞれのグループでは,なぜ志望する職業に就きたいと思ったのか,自分の子どもがその職業を目指すことについてどのように思っているかなどについて意見交換しました。また,後半のグループセッションは,保護者と高校生の2つのグループに分かれて行いました。高校生のグループでは,どんなことを大切にして仕事をしたいか,逆に魅力を感じないのはどのような仕事か,自分の親が仕事をする姿についてどのように感じているのか,などについて意見を出し合いました。「尊敬している」,「感謝している」,「自分の進路を尊重してくれる」など,普段,面と向かって言えない保護者の方々への感謝の気持ちを素直に話してくれました。保護者のグループでは,保護者から見た教職の負担やその特殊性について話し合いました。

高校生のグループセッション高校生のグループセッション

保護者のグループセッション保護者のグループセッション

全体の振り返りでは,高校生からは「将来について言葉にして話したのは初めてでした。良い経験になりました」,「親が自分を見ていてくれることが分かりました。家では話さない内容だったので参加してよかったです」,保護者からは「子どもの意思を確認することができました。支援していきたいと思います」,「教職を選ぶ人にも,選ばない人にも社会は厳しいですが,このフォーラムのように,より良い社会を創っていこうとする人がいるので頑張ってほしいです」といった感想が聞かれました。教職だけでなく,職業一般についてさまざまな方と意見交換を行うことができ,聴き合うことで相互が理解し,社会が前向きに進むことができると感じた有意義な機会となりました。

(広報課 副課長 古田紀子)

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