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2018年10月24日 FD講演会「ピア・インストラクションを用いた学習法」を開催

2019年01月04日

FD講演会の様子 FD講演会の様子

10月24日(水),教育未来館多目的ホールにおいて,教職キャリアセンター主催のFD講演会を開催しました。本学教員・職員・本学学生・一般から54人が参加しました。講師に九州大学基幹教育院の小島健太郎准教授をお招きし,「ピア・インストラクションを用いた学習法」というタイトルで講演を実施しました。小島先生は,大学教育(特に基礎物理学)へのアクティブラーニング授業の導入・普及・推進と,理科指導法の研究を精力的に行っています。

ピア・インストラクションについての説明 ピア・インストラクションについての説明

最初に,ピア・インストラクション(以下,PI)とは何かについての基本的なお話がありました。PIとは,90年代にハーバード大学の物理学の授業で開発され,100人を超える大人数授業でも実施可能な授業方法です。PIの基本的な授業の流れは,コンセプテストと呼ばれるクイズに学生がクリッカーで事前回答し,それをグループで討議して,最後に同じクイズに回答しながら知識を深めていきます。講演では,PIの活用方法とその効果・評価方法,九州大学でのPIの授業実践例が報告されました。

参加者全員にクリッカーが配布され,クリッカーによるPI授業の模擬体験が実施されました。また,参加者全員でコンセプテストを考える時間が設けられ,3人の本学教員が自身の専門分野に関連したテストを発表しました。90分の講演時間の中で,途中に質疑応答を2回実施しましたが,多くの教員が小島先生に質問し,白熱した議論が交わされました。

本学における今年3月のAL(アクティブラーニング)授業アンケートでは約7割の教員がAL授業を実施しているという回答がありました。今回の講演は,PIによるAL授業について多くの教員が改めて考える機会になりました。今後の授業改善につながることが期待されます。また,参加した学生達にとっても大きな刺激になりました。

左から開会あいさつをする西淵理事,司会の伊東正人教授,講師の小島健太郎准教授,閉会あいさつをする小谷健司教授 左から開会あいさつをする西淵理事,司会の伊東正人教授,講師の小島健太郎准教授,閉会あいさつをする小谷健司教授

(「主体的・協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 理科教育講座 教授 伊東正人)

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