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2019年9月18日 ハト追い払いのために鷹匠が来学!

2019年09月27日

佐藤さんと赤鬼 佐藤さんと赤鬼

鷹匠が腕を出すと,翼を大きく広げすべるように滑空して降りてくる一羽の鷹。まるでテレビのワンシーンのような光景がAUEスクエアで展開しました。9月18日(水),本学のハト駆除のために来学した株式会社グリーンフィールド所属の鷹匠・佐藤稔さんとそのパートナーの赤鬼(せき)です。

本学の自然科学棟にはここ数年,何十羽ものハトが巣を作り,大学はその糞害に悩まされていました。自然科学棟の改修工事を機会にハトを追い払うこととなりましたが,網の設置などで建物の外観デザインを損ねたくない,と考えていた施設担当者が偶然鷹匠のことを報道番組で知りました。コストや効果などさまざまな観点から検討した結果,鷹匠に依頼することとなりました。

滑空する赤鬼 滑空する赤鬼

赤鬼は4才のハリスホークのメスで,何度も実践を踏んだベテランです。織田信長の鷹匠役でNHKのドラマにも出たことがあるという佐藤さん。当時訓練中だった赤鬼の名前は信長の幼少時のあだ名から漢字をつけました。訓練前の鷹は恐怖心が強く,最初は人間の手からエサを食べることすら怖がりますが,時間をかけて克服させていくそうです。また,野生の鷹は効率的な狩りのため,必ずしとめられる獲物しか追いませんが,そうでない獲物でも追うようにするなどさまざまな訓練を積んでいます。当日も佐藤さんの指示に従い,赤鬼は何度も大空を飛びました。

ハト追い払い作業は鷹で追うだけでなく,ワナでの捕獲も併用して行われました。9月7日(土)から作業をはじめ,この日が最終日でしたが,ハトの巣となっていた自然科学棟には最後にワナにかかった3羽以外,あれほどいたハトの姿は無くなっていました。鷹匠に依頼した担当者は「鷹による伝統的な鳥害対策の効果を実感しました。また,鷹の習性や鷹匠ならではの苦労話なども聞くことができ,新鮮な体験をさせていただきました」と話しています。

自然科学棟の改修は来年度より開始予定です。

赤鬼を据える後藤ひとみ学長 赤鬼を据える後藤ひとみ学長

(広報・地域連携課 副課長 古田紀子)

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