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2019年8月14日 幼児教育講座 樋口一成教授デザインのインテリア作品がNY NOW summer 2019で受賞

2019年10月25日

「SPINDLE」紡錘形の「モノ」が金属の壁の間を転がります。 「SPINDLE」紡錘形の「モノ」が
金属の壁の間を転がります。

規則正しい動きと音を繰り返しながら金属でできた小さな「モノ」が金属製の坂道を転がり,ゴロンと心地良い音をたてて木のくぼみに着地する― 本学の幼児教育講座 樋口一成教授がデザインし,新潟県三条市の金属加工会社である野崎製作所と協同して開発したインテリア作品「SPINDLE」と「WOBBLY」が,8月11日(日)~14日(水)にアメリカのニューヨークで開催された世界的なデザイン作品の見本市「NY NOW summer 2019」において「destination:new」を受賞しました。この賞は新製品の中でも特に優れた作品に贈られる賞で,「SPINDLE」と「WOBBLY」の動きの面白さと新しさ,制作の技術力の高さが評価されての受賞となりました。

「WOBBLY」2本の手が伸びた算盤の珠が2本の棒の上を転がります。 「WOBBLY」2本の手が伸びた算盤の珠が
2本の棒の上を転がります。

重力によって動く造形「GRAVIMORPH」を研究・制作してきた樋口教授は,これまでにも長野県の根羽村などとともに動きや音を楽しむ「木のおもちゃ」を開発・制作し,多くの子どもたちを魅了してきましたが,このGRAVIMORPHを金属でも作りたい,という思いから,金属加工ができる企業を探していました。そのような折,昨年の夏に幼児教育の研究会のために出かけた東北地方で,新潟県燕三条で金属加工の体験会をしていることを知り,参加したのが野崎製作所との出会いでした。親子連れが多数参加するミニ台車作りの体験会に,大人1人で参加して台車を3台も作った樋口教授に野崎製作所の方が声を掛けてくださったそうです。事情を話す樋口教授に,これまで自動車部品などを手掛けていましたが,自社製品も作りたいと考えていた野崎製作所。燕三条を中心とする多くの企業の協力も得ることができることとなり,協同開発の話はとんとん拍子に進んだそうです。

NY NOWでの展示の様子 NY NOWでの展示の様子

金属での制作は初めてだったため,開発では試作を重ねましたが,野崎製作所をはじめとする協力企業の技術力の高さや,素材へのこだわり,仕上げの美しさなど,樋口教授が当初思っていた以上の作品が出来上がることとなりました。また金属だけでなく,素材に木も使うことにより,両方の良さが生きています。高級感があふれ,音と動きで癒しを与える,大人向けのインテリアで,「より多くの方々に楽しんでもらえると思います」と樋口教授は話しています。

作品は2020年2月にドイツで開催されるアンビエンテ見本市にも出品されます。また,12月から販売されることが決まっており,現在は野崎製作所のサイトで先行予約受付中です。

(広報・地域連携課 副課長 古田紀子)

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