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2019年10月31日 全学FD講演会「演劇教育におけるアクティブ・ラーニングによる指導の理論と手法-教員養成における演劇体験のリアリティをどう考えるか-」を開催

2019年11月04日

10月31日(木),教育未来館多目的ホールにおいて,教職キャリアセンター主催によるFD講演会を開催し,本学教員・職員・本学学生・一般から31人が参加しました。

講師の花輪充教授 講師の花輪充教授

講師に東京家政大学の花輪 充教授をお招きし,「演劇教育におけるアクティブ・ラーニングによる指導の理論と手法-教員養成における演劇体験のリアリティをどう考えるか-」と題して講演を行っていただきました。花輪先生は元幼稚園教諭であり,児童演劇俳優・脚本家・演出家という立場から,劇表現教育の専門家として保育者養成に携わり,教員養成におけるアクティブ・ラーニングを実践されています。

FD講演会の様子 FD講演会の様子

講演では,まず子どもにとっての実体験の大切さについて,模倣表現は深い表現である必要があり,子どもに本物を見せることによって,子どもの表現はよりリアリティを持つことが解説されました。また,Show & Tellの活動を例に,自分の考えを相手に伝え,相手の言葉を聞き取るオーラル・インタープリテーションの重要性について述べられました。教員養成における表現教育としては,アニメイムやパペットプレイ,リーダースシアターといった創作活動を通した演劇体験により,子どもの創造のプロセスの理解と学生のマインド・ピクチャーを育てることについて事例を示しながら紹介されました。これらの活動はどれも学校教育などで取り入れやすいもので,一つ一つの活動の過程とともにその意義や具体的な手法を丁寧に解説されました。

講演後の質疑応答では,子どもの表現の受け止め方について「保育者(=教育者)は,子どもの多様な表現を常に受け止めるという姿勢でいなければならない」,またマインド・ピクチャーの育て方について「言葉を重ねることによって具体的,丁寧に掘り下げていくことが重要であり,それによって叙事的表現から叙情的表現へと変わる」と説明されました。

花輪教授の役者としての語り口やユーモアとともに,参加者一人一人がそれぞれの立場においてアクティブ・ラーニングを実践する上で必要な視点や姿勢について深く考え,学ぶ機会となった講演会でした。

(教職キャリアセンター・FD部門・「主体的・協働的な学び」を実践できる教員の
養成プロジェクト 幼児教育講座 講師 麓洋介)

(企画課 教育企画室)

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