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2019年12月4日 教職キャリアセンター教科教育学研究部門講演会「教職大学院カリキュラムにおける教科教育の在り方」を開催

2019年12月24日

12月4日(水)に,教育未来館多目的ホールにおいて,教職キャリアセンター教科教育学研究部門主催の講演会「教職大学院カリキュラムにおける教科教育の在り方」を開催し,教職員と学生合わせて47人が参加しました。

開会のあいさつをする後藤学長 開会のあいさつをする後藤学長

本学大学院教育学研究科は,来年度から,既設の修士課程の専攻の多くを教職大学院に移行させます。結果的に,教科教育関係の教員の多くは,修士課程から教職大学院への関与が高くなり,実際に来年度からは授業運営に携わることになります。こうした現状を背景に,全国に先駆けて本年度から新しい教職大学院への移行を完成させた大阪教育大学から,大阪教育大学・連合教職実践研究科主任の木原俊行先生と同副主任の峯 明秀先生をお招きし,講演いただくこととなりました。

後藤ひとみ学長のあいさつの後,木原先生からは,大阪教育大学の教職大学院全体の概要について,「学び続ける教員像」の標榜,ニーズに合致した4つのコース設定,教育委員会との密な連携,Reflection Meeting(RM)等を通じた「主体的・対話的で深い学び」の体験,教員採用試験対策,という5つの特徴を中心にお話しをいただきました。特に,大阪市の寄付講座である教員養成協働研究講座を主体にした取り組みやRMの様子などは印象的でした。

木原先生 峯先生 木原先生(左)峯先生(右)

峯先生からは,主に柏原キャンパスで展開される同大学院・教育実践力コース(上記4つのコースの内,ここが本学での教科指導重点コースに対応するコースになります)の計画段階から1年目の現状について,お話しをいただきました。カリキュラム設計の中では,学生のニーズを踏まえた3つの履修モデル(教科集中型・教科横断型・現代的教育課題型)がある点は特徴的だと思われました。また,具体的な授業とその運営については,関西地区で連合する私立大学や教育委員会との連携,市教育センター所長経験者などの豊富な教育・教育研修経験を踏まえた実務家教員の指導の具体,学校等実習を踏まえて学生が作成する実践課題研究報告書のための学修課題の設定の仕方やそこでの課題など,具体例を交えて多岐に渡ってお話しをいただきました。加えて,峯先生は木原先生と共に,そうした柏原キャンパスで展開される教職大学院の実質的な内容を,同キャンパスの教員と検討したり,情報共有したりするためのランチミーティングを,教職大学院開始の半年以上前から地道に続けられてきたとのことで,大変印象的でした。最後に,開始1年目に浮上してきた課題についてお話しをいただき,実践を共有し合うFDの重要さについて痛感しました。

講演後,質疑応答を通じた議論もできました。本学教職大学院の今後の授業運営について考えるために,多くのヒントをいただけました。

講演会の様子 講演会の様子

(教職キャリアセンター・教科教育学研究部門 数学教育講座 山田篤史)

(企画課 教育企画室)

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