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2022年12月14日 名古屋市教育長講話「これからの教育について」を開催

2022年12月27日

12月14日(水)、名古屋市教育委員会の坪田知広教育長による学生向け講話「これからの教育について」を、本学で開催しました。これは、野田敦敬学長が8月に坪田教育長を訪問した際の意見交換がきっかけで実現に至ったもので、当日は名古屋市公立学校教員の内定者や志望者を中心とする学生60人のほか、教職員も参加しました。

坪田知広名古屋市教育長坪田知広名古屋市教育長

講話では、まず、坪田教育長が文部科学省時代に携わられた学校教育関連事項や、近頃の『令和の日本型教育』をはじめとする学校教育関連の施策動向のお話があり、現在、文部科学省だけでなく内閣府や経済産業省からも学校教育関連の提言がなされていて、これらは方向性を同じくしてリンクしている旨の説明がありました。

次いで、ナゴヤ・スクール・イノベーション事業やナゴヤ子ども応援大綱など名古屋市の教育改革のお話があり、名古屋市が今後の課題としている高校入試改革を踏まえ、ケーススタディとして高校教育における新たな可能性に関しての説明がありました。その中で、一つのテーマの実現に向けた試みを進めていくと、そこからまた別の新たな試みが生まれてくることや、1901年の新聞に掲載された 「これからの100年間にどんなことが起こるか、できるようになるか」との未来予測記事について、100年経った現代において現実になったものが数あることを引例に、「不可能と思ったことを可能に」と思考することが大切である旨が述べられました。

会場の様子会場の様子

さらに、いじめ問題、不登校支援、ここからの2年で成果が見えてくるもの(小学校の英語教科化やプログラミング教育、高校国語の実用文重視)など学校を巡る諸問題等のお話があり、最後はアンドリュー・カーネギー、マハトマ・ガンジー、ピーター・ドラッカーの言葉で、講話が締めくくられました。

講話の後の質疑では、高校での他校授業受講という着想に共感したとの感想や、いじめ認知数の評価についての質問などが出され、来春には教壇に立つあるいはこれから教員を目指す学生の皆さんにとって、大変有意義な講話となりました。

(キャリア支援課長 玉越貴文)

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