2025年5月27日 地元の角文株式会社と富士松南小学校の4年生と共に川の環境学習を行いました。

2025年06月09日

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この活動は、コロナによる中止を挟みながら、今年度で16年目を迎え、角文株式会社の社員研修としての要素も含みながら、地域貢献活動として継続して行っています。
また、昨今の異常気象による河川の氾濫などが原因で普段、身近に河川と接する機会のない小学生たちにとって河川を直接体験する機会として学校単独では実施しにくい校外学習を地域と連携しながら実施されています。

活動場所は、刈谷市泉田町にある逢妻桜橋周辺の逢妻川流域で、4年生4クラス約120人の小学生たちが10人程度の活動班に分かれて、それぞれのグループに社員と本学の学生がサポートに入り活動を行いました。当日は曇りの天候で昨今の熱中症の心配もなく、涼しい環境で活動を始めました。活動は前後半に分かれ、前半では河川の水質(温度、pH、COD※、透明度(にごり))や川幅、川の流速などの調査を行いました。後半では、実際に河川に入って、河川に生息する生き物の採集やゴミ拾いを行いました。

テナガエビやベンケイガニ、ボラの稚魚やシジミに稚貝などの生物が見つかり、このような河川にもいろいろな生き物がいることを知って、小学生たちは大変驚いていました。一方で川底にはたくさんのゴミも落ちていました。拾ったゴミを、子ども由来と思われるジュースの空き缶やボールなどと、大人由来であろうお酒の空き缶やビン、ビデオテープ、扇風機などと分類した結果、そのほとんどが大人由来のゴミでした。活動後、小学生たちからは「大人はルールを守ってほしい」といった感想も上がりました。

本活動は、自然環境を直接体験できる活動として、小学生はもちろんのこと、引率の教員にとっても有意義な活動と言えます。また、本学から参加する学生にとっても同様です。角文が行う環境学習は地域と学校とをつなぐ有意義な活動であると同時に、身近な環境を理解するという側面も持ち合わせています。

今後、他の地域においても、このような地域との連携による教育活動が積極的に展開されることを期待しています。

※COD:化学的酸素要求量
薬品を使って、水の中の酸素の使われる量を調べることで、川の汚れの目安を調べる方法。

(地域連携センター長 大鹿聖公)

角文株式会社さんによるSDGs活動の説明 角文株式会社さんによるSDGs活動の説明

パックテストを使った川の水質調査 パックテストを使った川の水質調査

アヒルを使って川の流速をはかります  アヒルを使って川の流速をはかります 

川に入って、生き物やゴミを探しています 川に入って、生き物やゴミを探しています

活動終了後、全員で集合写真をとりました。活動終了後、全員で集合写真をとりました。

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