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2025年8月8日 桑名市で「医教連携フォーラム2025 in三重」を開催しました。
2025年08月27日


8月8日(金)、「医教連携によって開発した食物アレルギー等緊急時対応プログラムの実践~医教連携フォーラム2025 in 三重~」を、本学・藤田医科大学が共同開催しました。この医教連携フォーラムは、毎年、愛知県内で実施して好評を得ているものですが、連携協定締結先の拡大に伴い、昨年度より愛知県外でも実施しています。今年度は初めての三重県での開催となり、桑名市教育委員会の共催を得て、柿安シティホールで実施しました。養護教諭を中心に三重県各地から定員いっぱいの参加がありました。
岡本陽准教授(左)と石原慎教授(右)
フォーラム前半では本学地域連携センター委員の岡本陽准教授より「学校におけるアレルギー対応体制構築」をテーマに研究発表がありました。平常時や緊急時の学校の体制について法的根拠も交えて説明がありました。そして「体制構築をすればするほど事故が起こらなくなり、忘れられるため、定期的な研修が重要である」と、開発してきた現職教員研修のトレーニングプログラムが紹介されました。続いて藤田医科大学地域連携教育推進センターの石原慎教授から「食物アレルギーの基礎とアナフィラキシーの症状」と題したワークショップが行われました。ワークショップでは食物アレルギーの基礎知識についての説明とともに、症状の例が写真や音声で紹介されました。また食物アレルギーを判断するためのポイントである「疑ったら皮膚を見る」が講義中に何度も示され、受講生に印象づけました。
フォーラム後半では「実技トレーニングデモンストレーション」として、本物の針の出る注射器シミュレータと実際の肌の弾力を持つマネキン人形を用いて、エピペン® を打つ実技トレーニングを実施しました。まず石原教授より失敗してもやり直しがきいて最後は成功する「失敗しても100%成功する打ち方」が紹介され、その後、参加者全員が手順とポイントを確認しながら、実技を行いました。
グループに分かれての実技トレーニングの様子1
グループに分かれての実技トレーニングの様子2
実技トレーニングに続いて質疑応答が行われました。「エピペン®を打った後にもんだほうがよいのか」「救急車を呼ぶ判断が難しいのだがどうすればよいか」など、参加者の実体験から生じた質問が寄せられ、講師が丁寧に答えました。
実施後のアンケートでは「実際に必要になった場合に打ちやすく感じた」「『疑ったら皮膚を見る』は現場で使える知識だと思った」「職員研修の重要性を感じた」といった感想がみられ、多くの方にとても参考になったと評価いただきました。講師によると長年このフォーラムを実施してきた愛知県ではエピペン® の使用回数が他県より高いそうです。必要な時に学校の先生方がためらいなくエピペン® を打てるよう、これからも続けていきたいと思います。
(地域連携課長 古田 紀子)
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