2025年9月21日 未来共創プラン戦略1「子どもキャンパスプロジェクト」の一環として「ことことキャラバン2025 in刈谷」を開催!

2025年10月08日

2003年に当時の学部学生や大学院修了生数人と、本学教員1人が立ち上げて現在に至るまで造形領域の教育や研究の活動を続けている研究会「ものづくり教育会議」が、9月21日(日)、愛知教育大学未来共創プラン戦略1「子どもキャンパスプロジェクト」の取り組みの一つとして、第一共通棟にて「ことことキャラバン2025 in刈谷」を開催しました。

「ものづくり教育会議」の会員の多くは本学の学部卒業生や大学院修了生で、そのうち大学院修了生のほとんどが、現在県内の大学や短大で教員をしています。今回の「ことことキャラバン2025 in刈谷」の5つのワークショップのうち、3つは大学や短大で教員をしている会員と彼らがそれぞれの大学や短大で指導している学生たちが講師となって実施しました。

「ことことキャラバン2025 in刈谷」のチラシ「ことことキャラバン2025 in刈谷」のチラシ

ワークショップの詳細は、次のとおりです。

 

■103教室「保冷剤でグラデーションをつくろう!」

[講師:伊藤留美子(豊川市立南部中学校非常勤講師・本学大学院修了生)と至学館大学 健康科学部こども健康-教育学科1年生2人]

5つの中で、一番人気のあったワークショップです。保冷剤に水性サインペンで色を付けていき、最後に瓶に入れて完成。終了時刻よりもかなり早く定員に達して終了しました。

開始時刻から大盛況となった103教室 開始時刻から大盛況となった103教室

着色した保冷剤を瓶に移して完成 着色した保冷剤を瓶に移して完成

■104教室「ポンポンバッジとカンバッジをつくろう!」

[講師:加藤克俊(豊橋創造大学短期大学部 幼児教育-保育科 准教授・本学大学院修了生)と豊橋創造大学短期大学部 幼児教育-保育科2年生4人]

いろいろな色の毛糸を使ってつくるポンポンバッジと、紙に絵を描いてから専用の道具でバッジをつくるカンバッジの、2種類のものづくりを体験するワークショップです。

2種類のバッジの製作ができた104教室 2種類のバッジの製作ができた104教室

子どもたちのサポートをする大学生 子どもたちのサポートをする大学生

■105教室「オリジナル紙バッグをつくろう!」

[講師:鈴木安由美(愛知みずほ短期大学 現代幼児教育学科 講師・本学大学院修了生)と愛知みずほ短期大学 現代幼児教育学科2年生5人]

子どもたちは、目の前にあるいろいろな形をした消しゴムハンコを、スタンプ台で色を付けてから紙バッグに押して絵を作りました。紐部分はスズランテープを三つ編みにして製作したものです。

三つ編みをした紐を取り付けているところ 三つ編みをした紐を取り付けているところ

ただいま満席です。の貼り紙と見本 ただいま満席です。の貼り紙と見本

■107教室「シャカシャカぺったん!プラ板キーホルダーをつくろう!」

[講師 西村志磨(至学館大学 健康科学部こども健康-教育学科 准教授・本学大学院修了生)と至学館大学 健康科学部こども健康-教育学科3年生3人]

プラ板用のシートをやすりで削って色鉛筆で描いたり、アクリル絵の具でスタンプを押ししたりし、さらに穴を開けてから、オーブントースターで温めてプラ板キーホルダーを製作しました。

製作の工程ごとに分けられた2つのコーナー 製作の工程ごとに分けられた2つのコーナー

プラ板キーホルダーを持って微笑む小学生 プラ板キーホルダーを持って微笑む小学生

■108教室「上下する動きを楽しむおもちゃをつくろう!」

[講師:樋口一成(本学幼児教育講座 教授)と本学幼児教育専攻4年生5人]

2本の凧糸をトイレットペーパーの芯の中に通してから、凧糸を持った両手を広げるとトイレットペーパーの芯が上がっていくおもちゃを制作しました。

製作場所が足りず、途中で机と椅子を追加 製作場所が足りず、途中で机と椅子を追加

完成したおもちゃで遊ぶ子どもたち 完成したおもちゃで遊ぶ子どもたち

「ものづくり教育会議」では、2023年度から「ことことキャラバン」の活動を開始し、年に5~6回、愛知県内で今回のような取り組みを行っています。この「ことことキャラバン」の第一の目的は子どもたちに多様なものづくりの機会を提供することですが、そのほかに複数の大学の学生同士の交流も目的の一つに挙げています。今回は、それぞれがお互いの活動を見ることに留まりましたが、学生たちがワークショップの内容を検討して一緒に実施する取り組みも行っています。今後、同じような機会があれば、学生たちが協力し合ってワークショップを開催できればと思います。

活動後に、それぞれの活動を報告しているところ 活動後に、それぞれの活動を報告しているところ

お互いの活動を共有し合っているところ お互いの活動を共有し合っているところ

活動を共にした全員での記念撮影 (撮影者 樋口)活動を共にした全員での記念撮影 (撮影者 樋口)

愛知教育大学未来共創プランの戦略1「子どもキャンパスプロジェクト」では、大学およびその周辺地域を「学び」と「遊び」を一体化できるエリアとして、実践フィールドと実践プログラムを提供します。と書かれています。そして、その活動概要の1として「学び」と「遊び」が一体化したエリアへと転換する。2として学生・教職員・地域の協働で多様な興味関心を広げる機会を増やす。と書かれています。

「ものづくり教育会議」は、これらの趣旨に賛同し「ことことキャラバン2025 in刈谷」を「子どもキャンパスプロジェクト」の活動の一つとして、本学をフィールドとして実施しました。今回5つの教室に延べ500人もの子どもたちの参加があり、いろいろなものづくりを体験してもらうことができました。この活動が単発で終わることなく、次につなげていくことができればと思います。

(幼児教育講座 教授 樋口一成)

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