2025年9月27日・28日 社会教育士フォローアップ研修を実施し、飯田市の公民館を訪問しました。

2025年10月14日

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研修進行役の中山弘之准教授研修進行役の中山弘之准教授

9月27日(土)・28日(日)に愛知教育大学、愛知県生涯学習推進センターの連携事業として社会教育士フォローアップ研修を実施しました。この研修は東海地区の社会教育主事、社会教育士および社会教育に携わる自治体職員等を対象に実施したもので、社会教育にかかわる方々の継続的な学習機会の確保とネットワーク構築を目的としています。例年、座学での研修を行っていましたが、令和7年度は文部科学省委託事業として実施し、長野県飯田市の公民館でのフィールドワークを組み込んだ研修となりました。

飯田のまちあるき飯田のまちあるき

飯田市の公民館活動と住民自治は、全国的にも注目される先進的な取り組みとして知られています。初日の研修では、地域住民が中心となってつくり、維持しているりんご並木を起点に、橋南公民館委員の今村光利さんの案内でまちあるきを行いました。その後、まちなかの公民館である羽場公民館を訪問しました。飯田市公民館の西しのぶ学習支援係長より飯田市の公民館の全体像について説明いただき、続けて矢澤道彦館長と宮田浩司主事より、羽場公民館の活動とコミュニティスクールにおける役割についてお話を伺いました。また、羽場に住む高校生が地域の魅力を発信するために立ち上げた「羽場たき隊」の隊員である菅沼飛美輝さんと小田優綾さんより活動内容を紹介いただきました。

羽場公民館 羽場公民館

飯田市公民館 飯田市公民館

駄科公民館駄科公民館

2日目は郊外の公民館である駄科公民館(竜丘公民館の分館)を訪問しました。竜丘公民館の羽生武彦館長と吉川隆志主事より竜丘公民館の活動と、公民館を核とした学校との協働についてお話を伺いました。続けて竜丘公民館広報委員(かつ元駄科公民館主事)の加藤守孝さんより地域住民による分館活動についてお話しいただきました。

全国的に公民館の数が減少する中、飯田市では、公民館が住民の主体的な学習活動や地域づくり、学校との協働の中心的な役割を担っており、そうした姿が地域にとってごく自然なものとして根付いていることがうかがえました。そしてこの状況は、飯田市の歴史的な背景だけによるのではなく、公民館にかかわる多くの人々が積み重ねていく活動によって、今もなお、形づくられているのだと感じられました。意見交換の時間には受講生からの質問が止まらず、多くのことを学んだ研修となりました。

今後、受講生たちは、飯田市での学びや研修でできたネットワークをそれぞれの活動で生かして実践を重ね、1月に振り返りの会を持つ予定となっています。

(地域連携課長 古田紀子)

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