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2026年1月14日 理科教育講座 渡邊幹男教授らの研究チームが、都市孤立環境での植物進化に関する研究成果を国際学術誌「Biology Letters」に掲載しました。
2026年02月12日
本学理科教育講座の渡邊幹男教授は、本学学生の藤木早恵さん(高等学校教育専攻・理科専修・渡邊研究室・学部4年生)、鳴門教育大学の田川一希准教授と共に、名古屋市の名古屋城や熱田神宮など、都市部に残る歴史的な場所に自生するニホンタンポポで、冠毛が小さくなる進化が起きていることを明らかにしました。
冠毛の縮小は、生存に不向きな周囲の都市環境へ種子が散布されることを防ぎ、歴史的遺構内にとどまることに適応した結果と考えられます。本成果は、都市の孤立した環境で植物の「種子を遠くへ飛ばす力」が弱まることを示した世界で2例目の報告(自家不和合性の種では世界初)であり、ダーウィンが海の孤島で成り立つと提唱した「風仮説」を都市環境に当てはめた点でも注目されています。
都市部と郊外の冠毛の違い
CBCラジオ番組への出演
渡邊教授は、「都市の歴史的遺構に生育する集団は、郊外の集団よりも冠毛が統計学的に有意に小さいことが明らかになりました。一方、遺伝的多様性は1/10程度しかなく、絶滅確率が高いことも判明しました。また、本研究の成果は、小中学校の教科書に登場する身近な植物に未解明の重要な発見が隠されており、教員養成大学の簡易な設備を用いた卒業研究においても、普遍性の高い生物学的な問いに挑むことができることを示しています。探究的な学びが小中高等学校で重視され、それを支える教員の育成が求められる今日、本研究は教員養成大学における探究活動の1つのモデルケースになるものと言えます」と述べました。
本研究成果は、1月14日にロンドン王立協会が発行する生物学の国際学術誌「Biology Letters」に掲載され、アメリカの科学誌「Science」のWeb版でも紹介されました。さらに、CBCのラジオ番組(石塚元章 ニュースマン!!1/31放送)にも生出演し、その成果を紹介しました。
(学術研究支援課 学系支援係 自然科学系)
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