2026年3月18日 「若者がつくる地域づくり」をテーマに「社会教育実践ゼミナール」を実施

2026年04月02日

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進行役の中山弘之准教授 進行役の中山弘之准教授

3月18日(水)、本学と愛知県生涯学習推進センターの共催で「社会教育実践ゼミナール」を実施しました。本ゼミナールは、社会教育主事講習または社会教育主事養成課程を修了した方々が、継続的に学び合い、互いの実践を共有することで、新たな実践的知識やアイデアを獲得するとともに、実践者同士のネットワークを形成することを目的としています。今回は「若者がつくる地域づくり」をテーマとし、愛知県内で活躍するNPO法人でらいと、一般社団法人ほっきょく、一般社団法人JUNTOSの皆さまをお招きして開催しました。
最初に進行役である本学の中山弘之准教授より、「社会教育の課題の一つに『地方自治をいかに発展させるか』があり、社会教育と地域づくりは切り離せない。地域の人間関係が複雑な中で、若者による新たな動きが起こっている。これからの社会教育を望ましい方向に進めるためこのテーマ設定とした」と会の趣旨が述べられました。

続けて実践報告が行われました。まず現役の大学生が運営するNPO法人でらいとより、解散寸前であったとある町内会で、地域活動をアップデートした事例が発表されました。共にこの実践に取り組んでいる名古屋市熱田区役所のコミュニティサポーターである中根智幸氏から経緯が説明された後、「でらいと」の真柄凪氏、岩田一希氏から、役員の負担軽減、情報の共有、気軽な参加を、公式LINEの導入によって実現した事例が紹介されました。デジタルが苦手な方でも運用できるようマニュアルの整備もしており、今後は説明会なども考えているとの話がありました。

熱田区役所コミュニティサポーター<br>中根智幸氏熱田区役所コミュニティサポーター
中根智幸氏

でらいと代表理事 真柄凪氏(左)<br>副代表理事 岩田一希氏(右)でらいと代表理事 真柄凪氏(左)
副代表理事 岩田一希氏(右)

ほっきょく代表理事<br>髙田昇幣氏 ほっきょく代表理事
髙田昇幣氏

次に田原市で活動する一般社団法人ほっきょくから実践報告がありました。「ほっきょく」は3人の元中学校教員が、「学校」と「家庭」の間の空白を埋める「子どもの第三の居場所」を創るために立ち上げた団体です。代表理事である髙田昇幣氏より「ほっきょく」の支援のもと、学生団体が企画運営して子どもたちが活動する「たはらマーブルタウン」などの実践事例が紹介されました。まち全体を学びのフィールドとし、子どもたちが支援されるだけでなく、成長して支援する側になるという応援の循環を生み出したい、地域でかかわることにより子どもたちが学校を卒業しても居場所になれる、という思いが語られました。

JUNTOS代表理事 吉村迅翔氏(右)<br>理事 佐藤舞氏(左) JUNTOS代表理事 吉村迅翔氏(右)
理事 佐藤舞氏(左)

最後に一般社団法人JUNTOSの代表理事 吉村迅翔氏、理事 佐藤舞氏から実践報告がありました。「JUNTOS」は外国籍住民が集住する豊田市の保見団地で活動する団体です。大学のゼミの必修のボランティア活動で保見団地を訪れたところ、それまでに聞いていたネガティブなイメージとは異なり温かく迎え入れてくれたことをきっかけに保見団地に通うようになったといいます。その中で外国ルーツの子どもたちの自己肯定感の低さにショックを受け、子どもたちを中心とした地域づくり活動を行うようになりました。代表理事の吉村氏は「『よそ者、若者、バカ者』という言葉があるとおり、まさに自分たちはこの立場だからこそ、今そこにあることを鮮明に伝えられるし、心から活動を楽しんでいる」と話しました。

実践報告の後、参加者たちは実践報告者を交えた活発なグループワークを行い、感想や質問を交わしました。最後に本学の大村惠特別教授が「青年が地域にかかわる報告が聞け、勇気づけられた。今回だけの機会とせずこれからも交流していきたい」と結びました。ゼミナール後のアンケートでは、自分自身の課題へのヒントが見つかったと参加者の多くが回答するなど、有意義な研修会となりました。

グループワークの様子グループワークの様子

大村惠特別教授大村惠特別教授

(地域連携課長 古田紀子)

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